近年、化粧材も、メイクアイテムも多種多様。適したメイクブラシを使うと、メイクの仕上がりが違います。上手く選んで使い分けて、目指すキレイを手にいれましょう。
熊野筆のトラディショナルな技巧と、洗練されたデザインが融合した新時代のブラシブランド「SHAQUDA」が、メイクブラシの基礎的な知識をインプット!最適なブラシを選んで、ワンランク上のメイクに仕上げましょう。
メイクブラシの基本知識
メイクブラシとは
「メイクブラシ」とは、ファンデーションやチーク、アイシャドウなど、顔へのメイク専用のブラシです。スポンジやチップなどでメイクするよりも、毛が細部に入り込むことで、繊細で細やかに仕上がります。もっと丁寧にメイクをしたい人、メイクが難しいと感じる人は、ぜひメイクブラシを使ってください。きっと、なりたいイメージに近づけるはずです。
メイクブラシの種類と使い方
メイクブラシは、大まかに「ベースメイク用ブラシ」と「ポイントメイク用ブラシ」に、分類されます。
■ベースメイク用ブラシ
肌質を良く見せ、きめ細やかに整え、立体感を出すための大きめのブラシ。
- ファンデーションブラシ
- パウダーブラシ
- チークブラシ
- ハイライトブラシ
- シェーディングブラシ
■ポイントメイク用ブラシ
ベースメイクブラシより使用スペースが狭く、なりたいメイクの仕上げに使用するブラシ。
- アイシャドウブラシ
- アイブロウブラシ
- リップブラシ
- スクリューブラシ
ファンデーションブラシ
形状と特徴
ファンデーションブラシは、肌のシミやくすみを目立ちにくくし、きれいな肌に見せるファンデーションを塗るときに使用するブラシです。他のメイクブラシより毛量が多く、サイズも大きめです。
ファンデーションは、リキッドタイプ、クリームタイプ、パウダータイプなど、多彩。ファンデーションのタイプがさまざまなように、ファンデーションブラシの形状も丸型・丸平型・斜め型など多彩です。シミやくすみを目立たせない、しっかりカバーできるタイプが人気です。
それらに対応するファンデーションブラシもまた多様で、「さらっと仕上げたい」「マット系に仕上げたい」「毛穴に入りこんでしっかりカバーしてほしい」など、「なりたい肌質」によって使い分けることができます。
ファンデーションを塗るときにスポンジを使う人もいますが、スポンジとブラシとの大きな違いは、筆の毛先が広がり、細かいところまできれいに、均一に塗ることができるところ。肌の凹凸に合わせ、よりナチュラルに、繊細に仕上げてくれます。
使い方
■パウダータイプの場合
ブラシにしっかりファンデーションを含ませたら、一度、手の甲でとんとんとはたいて、余分な粉を落とし、毛を広げて隅々まで丁寧に塗ります。肌に均一に、さらっと違和感なく、薄くのばして塗りましょう。
■クリーム・リキッドタイプの場合
適量を取り、指やスポンジなどで肌にのせ、ブラシの毛先を細かく動かして均一に薄くのばしていきます。
チークブラシ
形状と特徴
チークブラシは、顔に立体感と明るさを与えるポイントメイク「チーク」専用のメイクブラシです。形状、サイズはさまざまです。
粉をたっぷりととることができ、ふんわりと彩ってくれる丸形や、毛の厚みが薄く密度が少なく、チークを入れる範囲に近い形状で、失敗しにくい丸平型があります。
チークブラシとチークの相性は、とても大切。「肌への感じ方」「ブラシの粉含みのよさ」なども考えて選びましょう。
■湿式タイプのチーク
柔らかくプレスされていて、しっとりとした質感が特徴。やわらかめの穂先のブラシを使ってください。
■乾式タイプのチーク
しっかりとプレスされていて、さらっとした質感が特徴。灰リスのように、とても柔らかな穂先のブラシの場合、粉含みが良くない場合があります。
■クリーム(練り)タイプのチーク
人工毛(PBT製)が適しています。
コンパクトに一緒に入っているブラシを使っている人も多いと思いますが、コンパクト付属のブラシは穂先が小さく、狭いエリアにたっぷりと粉がついてしまうのがデメリット。柄のついたチークブラシを使えば、毛の穂先のボリュームを使って、最初のひとはけで、均一に、ふんわりと粉をのせることができます。優しいグラデーションかつ自然な仕上がりが可能です。
チークの発色をよくしたい場合は、コシのある毛質のブラシを、ナチュラルな薄づきチークがお好みの場合は柔らかい毛質のブラシをおすすめしています。
使い方
チークブラシに粉をしっかりつけたら、まずは手の甲で馴染ませ、少しずつのせていきます。笑ったときに頬の一番高くなるところから、耳の付け根にむかって、優しく払う感覚でチークカラーをのせていきます。チークブラシを使うことで、ふんわりと、優しい仕上がりになります。
パウダーブラシ
形状と特徴
パウダーブラシは、皮脂をおさえたり化粧崩れを防いだりするだけでなく、つや出し効果のあるパウダーを塗るときにも使うメイクブラシです。形状は、丸型・丸平型・斜め型などが一般的です。毛先が大きくて、粉含みがよく、メイクブラシの中でも一番大きいブラシです。毛が顔全体に広がり、薄く、まんべんなく、パウダーを塗ってくれます。
使い方
粉をとるときは、しっかり筆の先に粉を含ませ、とり過ぎた粉を一度ティッシュやケースの上でとんとんと粉を穂先に入れ込むようになじませ、顔に優しくはたいてください。
リップブラシ
形状と特徴
唇を彩る、口紅(リップ)を、しっかり、均一に、きれいにつけてくれるのがリップブラシです。形状はさまざまで、平型、丸型、丸平型などがあり、穂先がまとまっているブラシは、口角や唇のラインを引くときにおすすめです。唇の形や、携帯用なのか自宅用なのか、用途や好みに応じて、自由に選んでください。ブラシを使って適量をとって塗ることで、唇に密着し、色持ちもよくなります。
使い方
リップブラシを持ったら、垂直ではなく、唇に穂先を寝かすようにしてブラシを安定させてから、ゆっくり引いていきましょう。普段は、使用後にティッシュで残った口紅を拭う程度で十分です。塊ができたり、ひどく口紅が残ったりする場合は、石鹸等で洗浄してください。
ハイライトブラシ
形状と特徴
ハイライトブラシは、顔に自然な透明感を与え、明るく、高く、立体的に見せてくれるハイライトを塗るときに使います。毛量が多く、斜め型や丸形など多彩な形状です。毛丈が長く、顔のカーブに沿ってハイライトをつけられるのがポイントです。
顔の中でも「Tゾーン」「Cゾーン」を中心にのせることでつや感が出て、小顔見せ効果もあります。加齢とともに変化する骨格も、さりげなくカバーしてくれます。「どんな印象を与えたいか」「どんな表情に見せたいか」をイメージし、効果的に使いましょう。
ハイライトはきらきらした化粧材なので、つけ過ぎないこともポイントです。光りすぎない、照りすぎないことを意識してください。
使い方
しっかりと粉を含ませ、とり過ぎた粉を一度ティッシュや手の甲でとんとんとはたいて落とし、毛の中に粉をなじませたら、TゾーンやCゾーンに優しく塗ってください。滑らせるようにさらっと入れるのがおすすめです。
シェーディングブラシ
形状と特徴
シェーディングブラシは、シェーディングを塗ることで鼻筋やフェイスラインに立体的な影を作り出し、ナチュラルな小顔に見せたり、シャープに見せたりするブラシです。シェーディングブラシは丸型や丸平型、斜め型など形状は多彩で、毛量が多めのものと、鼻筋など狭いところに使う細めのものがあります。使い勝手がよく、チークブラシやパウダーブラシと兼用することもあります。
使い方
しっかりと粉を含ませ、とり過ぎた粉を一度ティッシュや手の甲で調整してください。毛の中に粉をなじませたら、鼻筋やフェイスラインなど、影を入れて立体的に見せたいところにさっと塗っていきます。自然にぼかして仕上げましょう。
スクリューブラシ
形状と特徴
まつげやつけまつげ、眉毛をとかし、整えたり、マスカラを塗ったあとで整えたりするのがスクリューブラシ。短い毛がスクリュー型に巻かれていて、まっすぐなもの、折れ曲がったものなどがあります。
使い方
スクリューブラシは、まつ毛とアイブロウのどちらにも使えます。
まつ毛に使う場合は、マスカラを塗った後のダマを取って、美しい仕上がりに。眉に使う場合は、毛の流れをきれいにそろえて自然な印象に仕上げます。
アイシャドウブラシ
形状と特徴
アイホール(広範囲)にグラデーションを付け、目を立体的に、美しく見せるのがアイシャドウブラシです。斜め型や丸形、丸平型など、多彩な形状です。
使い方
アイシャドウブラシを使って陰影をつけることで、目を大きく、はっきり力強く見せます。アイホール(広範囲)や目のふち、なみだ袋に色をのせることで、目にアクセントを生み出せます。
アイホール(広範囲)には、毛丈が長い丸型や平丸型のアイシャドウブラシを使って、全体的にふんわりと色をつけます。目の際には、固めで細いブラシを使って、粉を「置く」イメージで。いずれも手の甲で余分な粉を落としてから塗っていってください。
アイブロウブラシ
形状と特徴
眉を美しく描くときに使うのが、アイブロウブラシ。斜め型が主流ですが、毛丈の短い月形状の穂先も適しています。眉頭や毛が薄くなっているところに、丸型を使うこともあります。眉のタイプや目指す形によって使い分けましょう。アイブロウブラシの毛先は、粉をしっかり置いて発色をよくするために、固めになっています。眉をペンシルで描く人が多いですが、線がしっかり入りすぎて、不自然な仕上がりになることがあります。アイブロウブラシを使って、眉毛が薄い部分に粉をプラスすれば、自然な眉に仕上がります。
使い方
アイブロウパウダーを少量ブラシにとり、手の甲で色味を調整します。眉頭が濃くなりすぎないよう1cm手前から描きはじめ、眉山の位置にむかって丁寧に色をなじませ、のせていきます。眉山から眉尻まですっとのばして描きます。眉頭は、ブラシに残ったパウダーで毛の流れに沿ってぼかすと自然に仕上がります。眉尻や眉のラインの際は、先が細めのブラシで丁寧に一本一本描いていくイメージで。
メイクブラシの選び方
ファンデーションブラシやチークブラシは、化粧材との相性に左右されます。「どんなメイクがしたいか」「どの化粧品を使うか」によって、最適なブラシを選ぶことが大切です。
ブラシのタイプと肌への影響
敏感肌の方には、天然毛のブラシを使うことをおすすめしています。SHAQUDAでは肌当たりのよさを大切にした筆づくりをしており、悪い毛は丁寧に取り除いています。手間をかけ自社で製造したブラシは、どれも肌に優しく、粉含み・粉離れのコントロールがしやすく、安心して使っていただけるものばかり。ぜひ一度、手にとってその肌当たりの良さを体感してください。
メイクのポイントに合わせたブラシ選び
魅力的なメイクには、用途に適したブラシを選択することが不可欠。毛質や形状、ボリューム、肌へのフィット感などで、発色や色の濃さ、メイクの完成度が変わってきます。紹介したブラシの用途や特徴を頭に入れて、「ナチュラルな雰囲気」「はっきりしっかりした印象」など、なりたいイメージに近づくブラシを選んでください。
まとめ
一言で「メイクブラシ」と言っても、たくさんの種類があり、それぞれに特徴があります。まずは使ってみて、その効果を実感してみてください。慣れてくると、アレンジしたり、さらにステップアップしたりして、メイクが楽しくなるはずです。
SHAQUDAでは、メイクはファッションと同じと捉え、多種多様なメイクブラシを揃えています。「いいな」と思うものは人それぞれ違います。好みや自分の「なりたい」を実現するブラシを、自由に選んで楽しんでいただけたらと思います。